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やめる準備

【保育士の退職挨拶】餞別(せんべつ)選びから最終日の流れまで解説

退職挨拶アイキャッチ

3月も中旬を迎え、年度末退職を間近に控える保育士さんも多いのではないでしょうか。
いざ退職となると、退職の挨拶や餞別(せんべつ)選びなどに悩むことも多いですよね。

この記事では、昨年実際に退職を経験した筆者が、退職の挨拶から最終出勤日の流れまでまとめています。

これから退職される方の参考になれば幸いです。

シーン別退職挨拶

退職挨拶イラスト

【シーン0】特に親しい同僚や関わりの深い職員への挨拶

特に親しい同僚や、同じクラスの担任など関わりの深い職員へは、職員会議などで発表する前にあらかじめ退職の旨を伝えておいた方が良いでしょう。

「どうして教えてくれなかったの?」「退職を考えてたなら相談してくれればよかったのに」と思われると、今後の関係がギクシャクしかねないからです。

退職挨拶の具体的方法

休憩時間や退勤前など、仕事がひと段落つく場面で少し時間がもらえないか尋ねます。
時間が取れたら2人きりになれる場所でこっそり退職する旨打ち明けましょう。

  • 特にお世話になったからこそ、全体に話すより先に話しておきたかった
  • これまで一緒に働いてきたことへの感謝

この2点を踏まえて話すのがコツです。
「あなたは特別」というニュアンスで伝えれば、悪い印象を与えずに済みますよ。

話したいと思える相手なら、退職理由や今後の予定などを伝えても良いと思います。

【シーン1】職員会議などでの挨拶

あらかじめ退職に関して発表する場を設けてくれることもあれば、異動者や新しい人事の発表と共にということもあるでしょう。

一言話せる場を設けてもらったら、その場で手短にこれまでの感謝を述べましょう。

退職挨拶の具体的方法

全体へ向けて話すシーンでは、退職理由には深く触れず、退職する事実とこれまでのお礼を中心に伝えるようにするのがおすすめです。

「退職するまでの間、引き続きよろしくお願いします」と締めればまとまりが良いでしょう。

【シーン2】送別会などでの挨拶

送別会が行われる場合、花束をもらった後に一言話すような場面があるかもしれません。
送別会では他の退職者や異動者もいるので、あまり気負わずに場の雰囲気に合わせて話せるとよいですね。

退職挨拶の具体的方法

会議の時とは違い、少し砕けた雰囲気もある送別会では、思い出に残っていることなどを話すと場が和みます。

既に退職後のことが決まっていて話すことに抵抗がなければ、話題の一つとしてこれからの生活のことを話してみてもよいですね。

【シーン3】日常の仕事の中での挨拶

新年度の人事が公に発表されると、話好きの用務さんやベテランのパート保育士さんがあれこれ聞いてくるかもしれません。

その場をサクッとやり過ごせて、うまく納得させられる退職理由を考えておくとスムーズです。

退職挨拶の具体的方法

退職理由は本音ではいろいろあるでしょうが、全部話しているとキリがありません。
思わぬ噂を招いてしまうこともあるでしょう。

もしも退職理由を聞かれたら

「子育てとの両立が大変で」
「他に挑戦してみたい仕事があって」

など、共感を生みやすかったり、前向きに捉えてもらえる理由を話しておきましょう。

【シーン4】保護者への挨拶

元担任のクラスなども含めると、挨拶すべき保護者はかなり多くなります。
保護者への挨拶は計画的に済ませておくと安心です。

退職挨拶の具体的方法

朝は母・帰りは父などと送迎の役割分担している家庭も多いので、できる限りどちらにも声がかけられるように声かけします。

特に最終出勤日の夕方の時間帯は挨拶回りに追われるので「夕方ご挨拶できるかわからないので…」と前置きして朝のうちに済ませておくのも手です。

【シーン5】子どもたちへの挨拶

年度の最終日には進級式などを行う園もあるでしょう。
子どもたちの気持ちは進級への期待感でいっぱいなはずです。
その気持ちによりそいながら、自分もあたらしい環境で頑張っていく旨を前向きに伝えるのがおすすめです。

過去に年長クラスを担任したことがある場合には、卒園児が顔を出してくれることもあるかもしれませんね。

退職挨拶の具体的方法

担当していたクラスにもよりますが、幼児クラスの場合はある程度「退職」がわかる年齢になります。

保護者から「〇〇先生は今年でいなくなる」と聞かされている子もいるでしょう。

別れは寂しいものですが、しんみりしすぎてしまうのも考えもの。
進級に向けた前向きな気持ちを後押しできるよう、退職を前向きな形で伝えると良いとおもいます。

気になる餞別・菓子折りのあれこれ

餞別イラスト

餞別(せんべつ)について

これまでお世話になったお礼の品である餞別(せんべつ)選びは誰もが悩むところなのではないでしょうか。
基本的には、これまでの園のやり方を引き継ぐ形で考えると良いと思います。

私の勤務園では例年、飲食店を貸し切って送別会を行い、その場で退職者と異動者が残る職員たちへ餞別を渡すのが恒例でした。

しかしコロナ禍以降は送別会が縮小となり、園内で軽食を囲む程度に。
それに伴い餞別を渡すという恒例行事もなくなりました。

渡したい人は個人的に渡すという感じになり、負担が減ったわけではありませんでしたが…笑

餞別の選び方

ハンドタオルやエコバッグなど、いくつあっても困らないものが鉄板のようです。

餞別はこちらから渡すこともありますが、いただくことも多いもの。
お返しができるように用意しておく心構えも、しておいた方が良いかもしれません。

菓子折りについて

出勤最終日には休憩室のテーブルがお菓子でいっぱいになりました。

退職者や異動者はもちろん、一年の感謝を込めてお菓子を持ってきてくれる職員もいました。

私は「退職するから」と気合いを入れて職員全員に渡るように数を用意しましたが、他の人も持ってきているので正直なところ「こんなに必要なかったかも…」と感じました。

これまでの感謝を小さなメッセージカードにしたためて、お菓子と共に置いておきました。

菓子折りの選び方

個数や日持ちなどで悩む方は多いのではないでしょうか。

鉄板は焼き菓子・クッキーなどですが、被ることもあります。
特にネットで注文したり、デパ地下で買ったりすると被りやすい傾向にありますね。

他の方と差別化したいなら、おせんべいもおすすめです。
日持ちするし、軽いので持ち運びも苦痛ではありません。

また、住んでいる地域の銘菓や、街の洋菓子店などの商品も、会話の糸口になるのでおすすめです。

退職の際におすすめの菓子折り

私が退職の際に実際に送ったのがこちら。
2箱購入すれば職員50人規模の園でも対応できました。
コスパも良好です!

きれいな花もようが入っていて、退職の際の菓子折りにぴったり。
シックな箱も好印象でしたよ。

個人的にお礼したい時のアイデア

退職に際して、同僚からお手紙と共にちょっとしたお菓子をいただくことが多かったです。

全体に渡すお菓子とは別に、個人的にお礼がしたいという時には、お菓子とお茶を詰め合わせて渡していました。

カルディで個包装ものを購入し、袋に詰め合わせてちょっとしたメッセージを添えていました。

フレーバーは独特ですが、ムーミンが可愛くてウケは最強でした!

お茶と合わせて焼き菓子も詰め合わせました。

最終出勤日の流れ(公立園勤務の場合)

退職式イラスト

最後に、最終出勤日の流れについてお伝えします。
私は公立園に勤務していたので、そのことを踏まえて参考程度に読んでいただけると幸いです。

役所にて退職式 

退職式は役所で行われたので、保育園には出勤せず、朝からそちらに向かいました。

指定された会議室には、事務職・専門職問わず若年の退職者たちが集まっていました。
隣の部屋では定年退職の方々が集っているようで、写真を撮ったり昔話に花を咲かせたりと賑やかな声。

退職式では1人ずつ内示(退職を認める旨の書類を手渡しされる)を受けました。

職員証や貸与品の返却

退職式が一通り終わったら、職員証や防災用品などの貸与品を返却しに担当の課へ顔を出しました。

防災用品は重かったですし、退職式前にわざわざ保育園に取りに行くのは大変だったので、前日に持ち帰って駅のコインロッカーに預け、スムーズに返却できるように用意していました。

昼前ごろに保育園に出勤

出勤すると、クラスの子どもたちは進級式を終え、移行準備の真っ只中でした。

一緒に移行準備に参加し、給食を食べたりして最後の時間を過ごしました。

午後はあっという間にすぎていく

休憩をとってからは、日常の保育をしながら、退勤していく職員と別れの挨拶をしたり。

移行準備に忙しい同僚に代わって、月末や年度末の事務書類なども急ピッチで仕上げました。

最終日は残業覚悟です

次年度のクラス移行を手伝いながら、保護者1人1人に声をかけてお礼を伝えたりもしまし

た。バタバタしている中、帰るに帰れない雰囲気がありましたね…

最終日だからしょうがないと割り切って、一通りの移行準備や退職挨拶が終わるまでは残業していました。

帰宅後も気持ちが昂ったまま眠れない…笑

最終出勤を無事に終えて、心からの安堵・ここまで頑張った自分への労い・今この瞬間から自由なんだという喜びで気持ちが昂ぶりました。

この日はケーキを食べて退職をお祝いしました。

お風呂に入っても気持ちがなんとなく落ち着かず、珍しく夜更かししてしまいました。

ここまで本当にお疲れ様でした!

これまでいろいろなことがあったことと思いますが、いよいよ退職までもう一息ですね。

退職挨拶や餞別について、また最終出勤日を少しでも鮮明にイメージしてもらえたら幸いです。