一般的に退職は1ヶ月前までに申告と言われています。
しかし、保育士の場合は次年度の人事などの影響で、それよりも早い申告が求められることが多いのも事実です。
今回は、円満退職したい方に向けて、私が実際に退職した際の具体的なステップやスケジュールについてまとめています。
・退職したいけど、いつ何をすればいいかわからない方
・退職までのスケジュールが知りたい方
・いつまでに退職の意向を伝えればいいか知りたい方
・円満退職したい方
目次
保育士の辞め方4ステップ
退職のために自分からしなければならないことは、実はたった4つのステップ。
「退職のために何をしたらいい?」
「どう言う流れで退職ができるの?」
と疑問に思っている方も、見通しが持てますよ。
保育士の辞め方ステップ1:園長にアポを取る
一番勇気がいるのがここ!
園長に退職意思をつたえるため、面談の席を設けてもらう必要があります。
そのアポを取るのが、ステップ1です。
実はここが退職までに最も勇気がいるところ!
反対に言えば、これをクリアできればあとはどうってことありません。
相談先は園長一択
まずは主任やクラスリーダーに相談しようかな?という方もいるかもしれませんが、退職の意向が固まっているなら園長に直接伝えてしまうのがおすすめです。
主任やクラスリーダーから園長へ、自分から言うより先に退職意思が伝わってしまうと厄介です。
また、どうせ最終的には園長に伝えなければならないことなので、初めから相談先は園長で良いと思います。
察してもらえる切り出し方
話したい内容をあらかじめサラッと伝えておくことで、退職意思を直接伝える前に少し「匂わせる」ことができます。
そうすることでこちらも覚悟が決まりますし、園長も「どんな内容なのか」を想像して心の準備をしておいてくれるでしょう。
「来年度のことでお話ししたいことがあるのですが、ご都合の良い時にお時間いただけませんか?」と切り出せばOKです。
園長と2人きりになれたタイミングで、少し神妙な面持ちで言うのがおすすめ。笑
週明けや週末よりも、週半ばがベター
声をかけるのは、週明けや週末のバタバタしているタイミングよりも、少し余裕のある週半ば(火〜木曜日あたり)を狙うのが良いと思います。
締め作業で忙しくなる月末も避けた方が無難でしょう。
面談の日程を決めるのは園長サイドなので、あとはおまかせしましょう。
保育士の辞め方ステップ2:退職の意向を伝える
いよいよ退職意思を伝える
面談の日を迎えたら、いよいよ退職意思を伝えます。
ステップ1で「匂わせる」ことは十分できているので、そんなに身構える必要はありません。
- 面談の時間を作ってもらったお礼
- 退職したい旨
- 退職したい理由
- これまでお世話になったお礼と、次年度の園運営に関われないことのお詫び
これさえ伝えられればOK!
必ずしも「本当の退職理由」を言う必要はない
退職理由は、必ずしも本当のことを言わなくて大丈夫です。
言いづらいこと、言ったら現状を悪くしそうなことをわざわざ言う必要はありません!
辞めるために最低限の説得力を持った理由であれば十分。
詳しい退職理由については、こちらの記事でまとめています。
リンク
面談は1回で終わらないかも
次年度に向けて人事を正式に決める都合があるため、また退職の確かな意思を確認するために、面談は何度か行われるかもしれません。
いずれにしても退職の意思が変わらなければ、その旨伝えれば大丈夫ですよ。
保育士の辞め方ステップ3:必要書類などを準備
退職願を書こう
指定の様式がある場合もあれば、自分で作成する必要がある場合も。
確認してから用意するようにしましょう。
紙1枚に必要事項を記入するだけなので、拍子抜けするほどあっさり作れますよ。
交付してもらう必要があるもの
雇用保険の被保険者証や離職票など、保育園側から交付してもらう必要がある書類があります。
私立なのか、公立なのかによって異なりますので、確認してみてくださいね。
保育園に返却するもの
貸与されているヘルメットなどの防災用品やエプロン、職員証・健康保険証は、最終出勤日や退職日に返却します。
返却を忘れると、退職後に郵送したり、届けに行ったりしなくてはならないため要注意!
保育士の辞め方ステップ4:挨拶回り
退職前日〜最終日はとにかく挨拶回り
退職日にむけて、挨拶回りは最後の関門です。
同僚や上司だけでなく、他の園職員、保護者や子どもたち…
それぞれに挨拶するのは本当に大変ですが、これを乗り越えさえすれば新しい人生が待っています!
リンク
最終日は残業覚悟
年度末退職しようとすると、どうしても次年度に向けた移行準備が行われている中での挨拶回りになります。
バタバタしている中なので、なかなか帰るきっかけがつかめないかもしれません。
また、当番職員やお迎えの遅い保護者に最後の挨拶しようと思うと、どうしても勤務時間を超過してしまいます。
最終日は残業必至の覚悟でいた方が良いかもしれませんね…
円満退職のための具体的スケジュール
ここからは、私が退職した際の具体的なスケジュールについて詳しくお伝えします。
【夏頃】退職意向を固める
家族とも繰り返し話し合い、自分の中で退職の意向を固めました。
【10〜12月】上司に退職意向を伝える・退職願を提出
10月中旬:園長と面談(1回目)
私の勤務先では、全職員を対象とした異動希望調査の面談が、例年10月末にあります。
これを踏まえると、その前に園長に退職意向を話しておかなければと思いました。
10月中旬某日の朝、事務所で園長と2人きりになるタイミングがあったので「話したいので時間をください」と申し出たところ、その日の昼過ぎにアポイントが取れました。
退職理由として体調不良を前面に出して伝えるようにしたところ、あまり強い引き留めにはあいませんでした!
園長からは、「心変わりはいつでもウェルカムだから、もう一度話をする機会を持ちましょう」と言われました。
10月末:課長との異動希望調査の面談
公立保育園に勤務していたので、園長のさらに上の上司である課長との異動希望調査の面談がありました。
日頃の悩みや体調不良など、退職理由を正直に話したところ「あまり思い詰めずゆるめに働くのもありなのでは?」と。
保育士はゆるめに働けるような職じゃないよ…と内心かなりびっくりしました
12月中旬:園長との面談(2回目)・退職願受取り
園長から呼ばれ、2回目の面談がありました。
本当に退職するのか、意思確認のための面談でした。
面談後、指定の退職願のフォーマットをいただきました。
12月末:退職願の提出
紙1枚に所属保育園名と名前、退職理由を書くだけのシンプルなものでした。
あっさり書けてしまうだけにいつ提出しようと悩みましたが、結局12月の最終週に提出しました。
【1〜3月】退職する旨の公表・送別会・挨拶回り
2月下旬:退職する旨を他の職員に伝える(職員会議にて)
園長の計らいで、異動者が発表になる前に退職する旨を公表することになりました。
同じクラスの先生と、親しくしていた先生には、それより少しだけ早く個別に報告しました!
3月中旬:送別会に参加
異動する先生方と一緒に送別会をしてもらいました。
軽食を囲み、お花やメッセージカードをいただきました。
3月末日:退職式に参加、最終日の挨拶
退職式は保育園とは別の場所で行われたので、朝からそちらに向かいました。
昼前ごろに保育園に出勤。
クラスの子どもたちと最後の時間を過ごしたり、次々退勤していく職員と別れの挨拶をしたり。
次年度のクラス移行を手伝いながら、保護者1人1人に声をかけてお礼を伝えたりもしました。
保育士の辞め方 FAQ
上司が怖くて言えない!
話しかけるのすらこわい園長・上司なら、ふせんでコミュニケーションを取るのも一つの手です。
ふせんで話したい旨を知らせておけば、相手の都合の良い時に声をかけてもらえます。
相手の機嫌や都合を伺って話しかけなくて良くなるので、少しだけ心が軽くなります。
引きとめられたらどうしよう?
大なり小なり、引きとめられるのはデフォルトと思っておきましょう。
自宅にお客さんを呼んだとき「もう帰っちゃうの?」と一応引き止めるというのは鉄板ですよね。
退職の際にも、日本人らしい「お引き留めする文化」が反映されているだけだと思います。
円満退職はスケジュールが9割
気持ちよく送り出してもらうことができれば、その後の人生も後腐れなく歩んでいくことができます。
退職がマイナスではなく、新たな人生の門出になりますよ。
退職準備を計画的にして、円満退職を狙いましょう!