私は5年間勤務したのちに保育士をやめ、現在はフリーライターをしています。
結論からお話しすると、この決断をして本当に良かったと思っています!
ただし、正直なところ心残りもあるのが事実…
今回は、私が感じた
✔︎保育士をやめて良かった理由
✔︎後悔した理由
をすべて本音ベースでお伝えします!
保育士 辞めてよかった理由8つ
①対人関係のストレスが激減
保育士として勤務していた時は、同僚の先生や園長・副園長、保護者・子どもたち…と全方向に気を遣って過ごしていました。
退職した瞬間「もう駆け引きも、顔色を伺うこともしなくていい!!」ととても晴れやかな気分に。
自分の周りにいる家族や友達、大切な人とだけ付き合っていけばいいというのは、精神衛生上とてもよかったです。
②クローゼットがめちゃくちゃすっきりした
保育着・エプロン・食事用エプロン・三角巾…
クローゼット開けるたびに仕事に行かなければいけない現実を突きつけられるようで、見るだけで憂鬱になっていたものたちが一掃できました。
幼児クラスを持った夏限定で出番がある水着やラッシュガードも、ようやく断捨離できました。
③週末が心から楽しめるようになった
保育園に勤務していた頃は、以前は週明けの仕事が憂鬱で、休みの日もしんどかったです。
連休の最終日は特に辛かった…(あるあるですよね)
退職した今は、嫌な仕事に行かなくてはならない現実から解放されたので、気に病むこともありません。
週末をめいっぱい、純粋な気持ちで楽しめるようになりました。
④決まった時間に寝たり起きたりできる
当番がないので、出勤時間によって起床・就寝時間を調節しなくて良く、生活のリズムが整いました。
寝坊が怖くて熟睡できないということが無くなります。
⑤体調不良が改善された
保育士として勤務していたときは、日常的に肩こりや首の凝り、腰痛に悩まされたりしていました。
また、運動会や卒園式などの大型イベントで係になったりすると、お腹を壊しやすくなったり、不正出血をおこしたり…
退職後はそれらの症状がすっかりなくなりました!
保育士をやめたことで、自分の体をケアするための通院やマッサージに通うお金が浮いたことは、思わぬ収穫でした。
⑥子どもを守る責任から解放された
子どもの怪我を可能な限り防いだり、喧嘩を翌日に持ち越さずにすっきり帰れるよう仲介したり…子どもを守る責任を日々負担に感じていました。
起きてしまった怪我やトラブルは、経緯や対応の振り返り、今後どうしていくかまで検証しなければならず、家に帰ってもそのことばかり考えてしまっていました。
子どもとはいえ人格を持った1人の人間。
集団保育のなかでそのひとりひとりを尊重することの負担感は大きく、解放されたときの心の軽やかさは計り知れませんでした。
⑦保護者と信頼関係を築くことの重圧から解放された
さまざまな保護者がいて、その中で信頼関係を築いていくことの難しさを感じていました。
大切なお子さんを預かるからこそ、保護者とは良好な関係でいたい。
しかし、保護者によっては声のかけ方一つとっても気を使うので、朝の受け入れや帰りのお迎えの時間が本当に憂鬱でした…
⑧我が子の体調不良に対応できるようになった
子育てをしながら保育士をしていく苦悩の中に、我が子の体調がイマイチなのに、体制が気になって仕事が休めないというものがありました。
発熱していれば休みを取るしかありませんが、
・咳や鼻水が出ている
・機嫌が悪くてなんとなくしんどそうな気がする
その程度では休みを取りづらかったです。
保育士をやめてからは自分のペースで仕事ができるようになり、子どもの体調に合わせて臨機応変に対応できるようになりました。
辞めて後悔したこと3つ
「保育士をやめなければ良かった…」と後悔したことは、退職してから1度もありません!
ただし、制度面や福利厚生面での心残りはいくつかあります。
①有給消化しとけば良かった
有給が30日分も残っていたのに、そのまま退職しました。
退職前にまとめて消化したかったけど、年度末の忙しい時期で度胸もなく、どうしてもできませんでしたね…
こんなに余るなら、少しずつ消化しておけば良かったです。
②産休・育休を取っておけば良かった
タラレバですが…
退職して半年で妊娠することになるなら、産休・育休をとっておけばよかったという思いもあります。
転職先で育休・産休を取るとしても、勤続年数などの条件がありますしね。
出産や赤ちゃんのお世話で働けない間も、収入が保証されるのはやはり大きいです。
③家を買っておけば良かった・引っ越しておけば良かった
家族が増えることをきっかけに引っ越しを検討していますが、固定の収入がない分、購入や住み替えに踏み切る勇気がありません…
安定的な収入があれば、ローンや賃料支払いの見通しが立ちやすいですし、審査にも通りやすかったはず。
どうせ引っ越すなら、保育士をしているうちにしてしまえば良かったというのが本音です。
退職を迷う方へ 知っておくと心強い3つの事実
心強い事実1:保育士はいつも売り手市場
企業が募集する仕事の数と仕事を探している人の数が同じで、均衡が取れた状態を1とする有効求人倍率。
1よりも大きくなるほど応募が不足した状態で、人材の確保が難しい状況を表しています。
保育士の有効求人倍率は、平成29年〜令和4年を通して、概ね2以上となっています。
もしも「やっぱり自分は保育園で働きたい」と思ったら、きっといつでも保育の現場に戻ってこれます!
一度現場を経験している分、重宝されるでしょう。
心強い事実2:やめたいと思っている保育士は案外たくさんいる
平然とした顔で日々勤務している方でも、意外と周りでやめたいと思っている保育士さんはたくさんいます。
Google検索では「保育士 やめたい」など、保育士の退職関連の検索回数が、1ヶ月あたり1000〜1万回にも登ります。
こんなにたくさんの保育士さんが「やめたい」と思っているのかと、少し心強い気持ちになりませんか?
そして、やめたいと思いながら漫然と仕事を続けている保育士さんが多い中で、退職に向けて真剣に考えたり、行動しようとしているあなたはすごい!
心強い事実3:退職を迷っている今が一番辛い
「保育園に行くのが辛い、でもせっかく就職したのに、やめたら後悔するかもしれない」と思い悩んでいる今が、実は一番辛かったりします。
これは私の実体験です。
心を決めさえすれば、あとは前進するのみ。
今を乗り越えれば、明るい未来が待っています!
後悔しない退職にするには
理想の働き方を考える
働いている時間は人生のうちの多くを占めます。
本当はどんな働き方がしたいですか?
それは今の職場で実現できそうですか?
理想を叶えるための退職なら、きっと後悔しない選択になるはずです!
退職時期を考える
責任を全うできずに辞めてしまった自分に罪悪感を感じたり、「ここまで続けていればボーナスがもらえたのになあ」と後悔したり。
年度途中の退職は、のちに後悔することがあるかもしれません。
一方で年度末退職が全てではありません。
心を壊してからの退職では遅すぎます。
私のように、本来は別のことに使えるはずだった時間やお金をかけて、メンタルを立て直していかなければならなくなります。
自分の退職時期としてベストな時期を、心身の体調を考慮しながら模索してみましょう。
抜かりなく準備する
退職の意向が固まったら、退職日に向けて抜かりなく準備をしていきましょう。
やっておくべきことはもちろん、やっておいた方がよいこともいくつかあります。
当ブログの「やめる準備」カテゴリーに情報をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
まとめ:保育士やめても死にません!
せっかく保育士として就職できたのに、と退職を悩む方は多いでしょう。
でも、保育士をやめても死にませんし、二度と保育の現場に戻ってこれないということもありません!
むしろ、いつでも現場に戻れることがこの資格を取得したことの強みですよね。
私は自分の子育てが一段落して、また現場に戻りたいと思える日が来れば、復帰を考えようと思っています。
長い人生のうち、資格を取ったからといってずっと保育士でいる必要はありません。
働きたいときに、働きたい仕事を選択できるのが、令和の時代なのだと感じています。